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子供やカメラに関する日記

EOS R7は子供の動画撮影に最適と思う(作例&感想追加)

2022年5月24日に発表されたキャノンのRFマウントのAPS-C機"EOS R7"が欲しいです。(その後、発売日の6月23日の直後に購入しました)
以下、発売前の本カメラへの期待と、実際に使ってみた感想です。

EOS R7への期待

昔話 「カメラ=Canon」だった時代

私は小中学校時代にEOS 10を愛用しており、オートボーイ等含めて、フィルム時代からキャノンに慣れ親しんできました。
デジカメ時代になっても、IXYシリーズを利用してきました。
しかしながら、2013年にEOS Kiss X7を購入した以降は、キャノン機を買う機会がありませんでした。

ここ10年間は、コンデジSONY RXシリーズやSIGMA DPシリーズ、ミラーレスはPanasonicマイクロフォーサーズSONYのフルサイズ等を使ってきました。

そしてこの度、R7が発表され、久々にCanonの最新カメラを買いたい気持になっています。

私の主な目的は動画撮影です。

10bitでの動画記録に対応したカメラ

私は編集工程でカラーグレーディングを実施したいため、なるべく4:2:2 10bit記録の機能が欲しいです。
(ちなみに最近愛用しているEOS M + Magic Lanternは最大14bit raw)

10bit記録に対応した主な機種は次の通りです。

フルサイズ

  • SONY a7IV, a7sIII
  • Pana S5, S1
  • Canon R5, R6
  • Nikon Z6, Z7(外部出力時)

APS-C

マイクロフォーサーズ

  • Pana GH5, GH6
  • BMPCC 4K

子供撮影用途の動画カメラに求めること

私は普段、「街の風景などの静的映像」と「動き回る子供の動的映像」を撮影します。 後者の子供の撮影においては、次の点が大事となります。

  • 高速かつ正確なAF(動き回る子供を捕らえ続けたい)
     →SONYの高速かつ追い続けるAFに慣れてしまったため、PanaとFujiのカメラは躊躇してしまいます

  • レンズ含めたコンパクトさ(特に便利ズームの軽さが大事)
     →フルサイズはズームレンズが重い、PanaのGHは本体が重い(823g)

  • ボディ内記録で10bit対応
     →リグ+外部モニタ装備は子供とのお出かけに不適当

  • 手ぶれ補正
     →BMPCCでBlackmagic RAW収録したいけど手ぶれ補正がないので子供とのお出かけには不適当(AFも使えないし)

ということで、現状では最適な選択肢がない状態でした。 (レンズは重くなるけどSONYのα7IVはgood)

EOS R7の動画撮影機能

今回、APS-C機のR7が登場しました。
R7は4:2:2 10bit記録に対応しています。
ボディ内手ぶれ補正機構を内蔵しており、重量は612g。
APS-C専用レンズの利用を想定すると、フルサイズより軽量&コンパクトとなります。
AF性能も最新であり、動き回る子供を追い続けてくれると思われます。

cweb.canon.jp

現在私はSONY a7cを使用しています。
フルサイズとしてはボディはコンパクト(509g)ですが、やはりレンズが大きく重くなります。(Tamron28-200が575g)
また、8bitでの動画記録となり、カラーグレーディングへの耐性は強くありません。

今後は、SONY a7IVへの移行ではなく、Canon R7へ移行してみたいと思います。
EFマウントレンズも単焦点中心に複数所有しているので、R7での撮影が楽しみです。

FUJIFILM X-H2SとCanon R7の動画機能と携帯性について比較してみました。
2020-tokyo-olympic.hatenablog.com

追記 2ヶ月使ってみての感想

Canon EOS R7を購入してから2ヶ月たちました。
写真はほとんど撮らず、専ら動画を撮影し続けています。

R7で撮影したり、X-H2sで撮影したり、Z30で撮影したり、いろんなレンズを組み合わせてみたりと、撮影と編集ばかりの日々を送っています。
そのため、感じた点を体系的に文章化する時間が確保できずにいます。
今回、メモレベルですが、とりあえずEOS R7の良い点を列挙したいと思います。

良い点

機能面

4:2:2 10bit log収録ができる

使えるLogはC-Log3のみですが、使いやすいです。

ボディ内手ブレ補正が効く

SIGMA 17-50mm F2.8等の重いズームレンズを付けると、手ぶれ補正の限界がすぐにきてカクンと映像が飛ぶことが多いですが、EF40mmやEF-S24mm等の軽量な単焦点と組み合わせると、とてもよく効きます。

なお、EOS R7とEF40mm F2.8との組み合わせ(EF-Rマウントアダプタ使用)が、画質、画角、ボケ量、手ブレの効き、コンパクトさのバランスがよく、一番気に入っています。(次点はEF-S24mm F2.8との組み合わせ)

操作面

電源スイッチが「OFF」→「スチル」→「ビデオ」

この点がEOS R7の最大の魅力です。
単なる物理スイッチの配置なのですが、実際に使ってみると、これ以外の配置が不便に感じてしまいます。
a7cもx-h2sもz30も良いカメラなのですが、R7はこのUIがあるがために、一番使いやすいカメラに感じています。
なぜ便利なのかについては、撮影スタイルやらカスタムモードやらの前提を整理して記す必要があるので、後日改めて追記したいと思います。

とにかく、EOS R7のUIは素晴らしく、それによって撮影のUXも高まるという、表面的だけではない本質的なデザインが成されたカメラだと感じます。

その他

手触り・ホールド感がよい

キビキビと動作し、メニューがわかりやすい

その他の良い点も、UI関係です。
SONY a7c, FUJIFILM X-H2sを使用していますが、やはりキャノンのUI/UXは優れていると感じます。(Nikon Z30のUIもなかなか良いです)

R7は総じてとても良いカメラだと思います。

残念な点

動画カメラとして残念な点を挙げるとすれば、本体ではなく、システム全体の課題として、レンズラインナップが充実していないことです。
具体的に言えば、「軽量で高速なAFを備えたAPS-C専用のF2.8通しのズームレンズ」がまだないことです。

動画撮影において、機動性を考えると常に単焦点に頼るわけにはいかず、私は現在EFマウントのSIGMA 17-50mm F2.8を利用しています。
しかしながら、本レンズは10年前の製品であり、AFが遅い&ジーコジーコ動くので、R7の俊敏なAF-Cの性能を活かせません。
街などの景色を撮る際にはAF-Sで撮影するので本レンズでも十分なのですが、被写体が動くよう映像、例えば子供をAF-Cで追い回すような映像には不向きです。(ついでに重い)

SONYのEマウント用の最新かつ軽量なSIGMA18-50mm F2.8や、私がX-H2sと組み合わせて使用しているTamron17-70mm F2.8などのCanon用が登場してくれれば最高なのですが、難しいでしょう。
現状、R7で明るいズームレンズを使う場合、重くて高いRFマウントのフルサイズ用レンズを使うか、旧世代のEFマウントのレンズを使うしか選択肢がありません。

この点が、残念な点となります。
動画用途としてR7はとてもよいカメラだと思うので、APS-C専用の軽くて明るいレンズラインナップの充実が望ましいです。

GX7MK2のシネライクDとカラーグレーディングの組み合わせがいい感じ

Panasonic LUMIX GX7MK2を所有しているのですが、Canon EOS MとSONY a7cの影に隠れてあまり使用されることはありませんでした。
しかし、今更ながらCinelike DというピクチャープロファイルがGX7MK2でも利用できると知り、早速適用&撮影&編集してみました。

GX7MK2とは

2016年発売のマイクロフォーサーズ規格のカメラです。
4K 24/30P(100Mbps)での動画撮影(ただし8bit記録)に対応しています。
本格的な動画が撮影できるGH系(800g代)に比べるとコンパクトで軽量ですが、eos m(298g)ほど軽くはありません。

シネライクDとは

Panasonicのページでは次のように記されています。

シネライクDはパソコンなどで色や画質を調整することを前提に開発された、ダイナミックレンジ優先のモード。編集に向いており、中級者以上が使用するフォトスタイルといえるでしょう。

実際に撮影した元データを見てみると、コントラスト薄めで、黒つぶれが少ない映像となっています。
編集時にカラーグレーディングで色付けをしやすい映像となっています。

撮影&カラーグレーディングの感想

Panasonicマイクロフォーサーズの4K映像は高精細で綺麗です。
手振れ補正も強力で、撮影が楽です。
それに加えて、色補正も楽しめるようになりました。

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カラーグレーディングについては、8bitなのですぐに色が破綻する(空や肌に階調のムラが生じたり、ベタっとした塗り絵状になったり)だろうと思ってました。
もちろん、そうなってしまう映像ソースもありましたが、8bit記録の範囲で綺麗にグレーディングがハマるケースも多々ありました。

ここらへんは、撮影環境(天気、明暗差、露出)と編集工程(カラーグレーディングの度合いやLUT種別)の組み合わせによって結果が異なると思うので、もう少し撮り続けてから改めて記したいと思います。

magic lanternの最新ビルドで3Kを試す eos m

magic lanternの伝道師であるzeek氏のチャネルを観ていると、eos m用magic lanternの最新ビルドが出たとのこと。
早速インストールしてみました。

最新ビルドの特長

  • 2.5Kで16:9で長時間撮影に対応(これまでは2.35:1)

  • 2.8Kで2.35:1で長時間撮影に対応(これまでは数秒間)

  • 3Kで数秒の撮影に対応(これまでは不可)

試しに3Kで撮ってみました。

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数秒で撮影が止まってしまうので、短いカットをつなぐ必要があります。

試行錯誤を続けてみたいと思います。

赤坂山王日枝神社の神符焼納祭の様子 magic lantern

少し前のことですが、土曜日の朝、娘(3)を自転車に乗せて赤坂山王日枝に行ったところ、お札を焼いていました。

山王日枝神社

赤坂、永田町にある神社です。
外堀通りからは、エスカレーター付きの立派な大階段で登っていくことができます。(赤坂側参道)
子育て界隈では、七五三でリカちゃん人形をもらえることで有名です。

今回は、永田町側の正面の参道横に自転車をとめ、参拝しました。

神符焼納祭を動画撮影

9時過ぎに訪問すると、キャンプファイヤーのように焼き場が組まれていました。
参拝したり、裏の鳥居を見に行ったりしているうちに人が集まり、神主が着火しました。
お札が勢いよく燃え、パチパチと音をたてていました。

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Canon EOS M + Magic Lanternで動画撮影しました。

EF50mm F1.8は動画でも素晴らしい eos m magic lantern

EF50mm F1.8は、その昔、一眼レフを使っていた時に何となく購入したレンズでしたが、eos mでraw動画を撮るようになって改めてその良さを認識しました。

EF50mm F1.8 STMとは

明るく、軽く(160g)、安価(2万円以下)なレンズです。 AFはゆっくり目で、ジーっと言いながら合焦します。

EOS Mに装着する際には、「マウントアダプター EF EOS M」(110g)が必要となります。 それでも、中望遠のF1.8の明るいレンズが270gで済むので、軽量なEOS M(298g)と組み合わせても許容できる重量です。

感想

開放で撮影することにより、容易にボケ表現を得られます。 被写体の前後をボカすことにより、自ずと被写体に視線がいき、シネマティックな雰囲気を演出してくれます。

日中、開放F1.8で動画撮影をする為には、NDフィルターが必須です。 私はaliexpressで購入した安価(1,200円)な可変NDフィルターを装着しています。

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注意点

映像がブレまくります。 カメラ本体、レンズともに手ぶれ補正機能がなく、なおかつ中望遠となるため、わずかな手ぶれが、壮大なブレ映像につながります。

私は短くピンと張ったネックストラップと両手で3点ホールドでカメラを保持し、呼吸を抑えて撮影していますが、ブレブレの映像になります。 編集工程でDavinci Resolveの手ぶれ補正をかけることにより、何とか細かなブレは抑えられます。 しかし、元の映像のブレが強い場合は、手ぶれ補正処理によりコンニャク現象が発生したり、映像が荒くなったりします。

良い映像が撮れるレンズですが、撮影時のブレ対策がシビアなため、なかなか持ち出していません。 先日、一脚を導入したので、一脚+EF50mmで撮影してみようと思います。

Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 STM フルサイズ対応 EF5018STM [並行輸入品]

ブルーべり狩りをSIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSMで動画撮影

少し前のことですが、千葉県にある「ブルーベリー農園こでら」でブルーベリー狩りをしてきました。

ブルーベリー狩り

3歳&2歳の子供たちと、ブルーベリー狩りをしました。
カップを持ち、夢中になってブルーベリーをもぎ取っていました。

SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSMでraw video撮影

Canon EOS MにMagic Lanternを入れ、SIGMA17-50mm F2.8 EX DC OS HSMを装着してraw動画を撮影しました。
このレンズは、F2.8通しの明るいズームレンズですが、フィルター径は77mmと大きく、重量は565gもあります。
APS-C用としては、大きく思い部類になります。
ましてや、コンパクトで軽量(298g)なEOS Mに装着すると、マウントアダプター(110g)と合わせて1kg近くになります。

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本レンズの良い点としては

  • 明るい

  • ズームレンズ

  • 手振れ補正付き

などがあげられます。 様々な画角でボケが得られるのでシネマティックな映像表現に最適です。
また、手振れ補正機能により、編集時の劣化(こんにゃく現象等)が防げます。

一方、デメリットっとしては、重さにつきます。
EOS M+標準ズーム(EF-M18-55mm)が500gで済むのに対し、sigmaを装着すると2倍の1kgの重さになります。
EOS Mの手軽さが失われるので、持ち出す機会は少ないです。

とはいえ、本レンズで得られる映像は、純正の標準ズームでは得られないものであり、お気に入りのレンズです。

金杉橋はエモい動画が撮れる【港区散歩】

芝公園の近くにある金杉橋からは、停泊している屋形船を眺めることができます。
昭和の風景が残されたスポットとなっています。

金杉橋

金杉橋とは、古川に架かる旧東海道である国道15号線第一京浜)の橋です。
歌川広重の絵にも残っています。

金杉橋海 | 錦絵でたのしむ江戸の名所

国会図書館のページ)

古川は、広尾の天現寺交差点から東京湾に注ぐ浜崎橋まで、その頭上を延々と首都高に覆われ続けています。
金杉橋も首都高に覆われており、川という自然の要素でありながら、日本橋同様に開放感はありません。
しかし、屋形船が停泊しており、古の雰囲気を残すエリアとなっています。

EOS Mで動画撮影

3歳の娘と体操教室に行った帰り道、自転車にまたがりながら金杉橋の風景を撮影しました。

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レンズは標準ズームの18-55mmを使用し、可変NDフィルターにより、開放のF3.5~5.6らへんで撮影しています。

金杉橋はエモい要素が多い

屋形船や漁船は、そもそも被写体としてエモいです。
そして航行せずとも、波で静かに揺れるだけで、固定映像において十分な演出要素となります。
また、天を高速道路で覆われたことにより光が限られ、明暗差がはっきりとした印象的な映像になります。
さらには、奥には山手線・京浜東北線が走っています。(乗り物は基本的にエモいが、鉄道は相当エモい)
これら要素の集合により、フィックス(固定)の映像でありながらも、絶えず何かが動いており、それでいてノスタルジックでエモい感じを出してくれます。