芝浦を過ぎて海岸通りの向こう側、レインボーブリッジのふもとに仕事で行くことになった。
スーツを着て自宅からママチャリで向かう。
客先から少し離れたところに停めて12時過ぎまで打ち合わせ。
前半はメインスピーカーだけど、後半1時間は自分にほとんど関係のない議題なのでぼんやり考え事をしながら過ごす。
自転車での帰り道、大回りして品川の中本にいこうかと思ったが、仕事のメールをスマホで開いたらけっこう深刻な感じでのんびりしていられない。
家までの素直な帰路の間にあるラーメン屋で我慢することとする。
三田二郎、麻布ラーメン、武源家、やっとこのどれかだ。
その時はますたにラーメンは一切頭になかったが、いまこの文章を書いていてますたにを思い出したので、今どうなってるんだろうと思い調べたら最近閉店していて残念。
20年前に3回食べたが、当時三田二郎原理主義者であった私にとって、色々物足りないラーメン以外の何者でもなかった。
話は戻り、三田二郎は最上だが並ぶ時間がない。 麻布ラーメンよりかはいいものが食べたい。 しかし武源家は最近食べた。 隣のやっとこは5年前に1度食べただけだ。
ということで、当時はおいしかった記憶の残るやっとこへ。 当時の手作り感とは違い、マーケティング臭漂う店外のメニュー表。
これまでラーメン屋でのマーケティング臭はすぐに察知し、食券機の膨大な付加価値系メニューを全て無視してミニマムメニューのラーメンを選択してきたが、今日は敢えてそれに乗ってみる。
イチオシの閻魔味噌ラーメンという知性を感じられないネーミングの商品を、雑念を捨てて選択。
辛さ・痺れともに多め、ニンニクありとした。
店員の持っていたトッピング記録用紙をちらっと見たときになんらかの違和感を感じたが、それがなんなのかはその時はわからなかった。
しかし今思い出してわかったのだが、トッピングの記録用紙が、綺麗に成形されたフォーマットだったのだ。 そのよくできた品質が、資本の存在を感じさせ、違和感となった。
そんなことはさておき、ラーメン到着。
よくある全部載せだが、痺れ多めにしたため、最初から最後まで山椒の味しかしなかった。 まずくはないが、終始単調な味で、ただの山椒ラーメンだった。 やっぱ普通のラーメンにしておけばよかった。
その後はいつもどおり仕事して子供を保育園に迎えに行って両腕で抱えて帰り、夜子供が寝てから仕事を再開し、1時過ぎには仕事を終え、その後リラックスして就寝。