息子を自転車で小学校のバスケ教室に送り届けた後、六本木の富士フィルムでX-E5を触ってきました。
私はX-T5をとても気に入っているのですが、私の用途(子供との手ぶらでのお出かけやバックパッカー旅での動画撮影用途)ではかさばるため、持ち出す機会があまり多くありません。
そこで登場したのがX-E5
X-T5に比べて100g軽くなり、体積も小さくなります。
そして私に取って大事な手ぶれ補正機構が備わっています。
XF18-120mmF4みたいなレンズをつけるとカメラ本体の大きさは関係なくなりますが、Fujiの軽量コンパクト単焦点(F2シリーズ)が好きな私には、X-E5の比較的コンパクトな筐体は魅力的です。
富士フィルムのショールームで実際に本体を触ってみた感じたしては、
- X-T5に比べればコンパクト
- X-T5同様にチルト液晶最高(腰位置で静止画/動画撮影することが多いので)
といった良い点がありました。
しかし、気になった点としては次のようなものがありました。
- 静止画/動画の切替が3アクション必要(X-T5は1アクション)
- チルトが若干引き出しにくい(X-T5比)
私は静止画と動画を頻繁に切り替えて子供を撮影する機会が多いです。
面倒な時は静止画モード上で動画も撮ってしまいますが、できる限り、静止画と動画の設定は分けて撮影しています。
動画においては、自然なモーションブラーを再現したり、信号機などの光源の点滅を抑えたくなり、SS50や100で撮りたいです。
また、子供などの被写体との距離が近い人物撮影メインならば、縛りを開放したくなります。
さらには、REC709ではなく、2020で撮りたい時もあります。(HLG動画)
一方静止画撮影時は、ブレ抑制を第一に考えます。
つまり、静止画と動画それぞれで、キープしたい設定値が異なります。
個人鑑賞ならばオートでもなんら問題はないのですが、それならばiPhoneの標準カメラで撮ればいいやと思ってしまいます。
iPhone より重いものを別に持ち歩くのであれば、スマホでは得られない表現を手に入れたいと思っています。
もちろん、静止画を撮りながらも、動画撮影を瞬時に開始する方法としては、ファンクションボタンに動画レリーズ(録画開始)を割り当てるやり方があります。
しかしながらこの場合、絞りやISOなど、静止画の設定での動画撮影となってしまいます。
色域やガンマに関しても静止画の設定となり、LogやHLGで撮影することはできません。
動画を個別の設定で撮りたい場合は、静止画モード上での簡易動画撮影ではなく、やはり動画専用モードへの切替が必要になります。
そこで気になるのが、静止画と動画の切替アクションです。
X-T5は物理回転ダイヤルで1アクションで静止画と動画を切り替えられます。
一方、X-E5の場合、
- 左手でドライブボタンを押す
- フォーカスレバーで静止画から動画へ上下移動
- フォーカスレバー押込みで確定
という3アクションが必要になります。
X-T5の1アクションに比べると、正直手間です。
私のように静止画と動画を頻繁に切り替え、なおかつそれぞれの設定を保持して撮影したい場合、この切替は非常に面倒です。
比較的コンパクトな筐体をとるのか、それとも即時性を優先するのか、非常に悩ましい限りです。
とはいえ、予約開始のタイミングがあえば(見逃さなければ)、ひとまず注文してみようと思いました。