これまでウェラブルカメラはInsta360 GO 3を使っていたのですが、今回DJI Osmo Nanoをなんとなく買ってみました。

Nanoの感想を述べる前に、これまで愛用していたInsta360 GO 3について触れたいと思います。
GO 3の凄さ
Freeflameモードで撮影した場合、次のような特徴があります。
- スクエア型センサーの映像を丸ごと記録し、ジャイロデータを別ファイルで記録
- 手ぶれ補正や画角の調整は撮影時ではなく、上記ジャイロデータをもとにスマホやPCの純正アプリ上で適用
つまり、スクエア型センサーをオープンゲート(センサー目一杯)で撮影するため、
- 画角は後から切り出せばよい
- 角度制限のない水平補正が可能
という優れた点があります。
しかし、その後発売されたGO 3SやGO Ultra、DJI Nanoは正方形センサーではなく4:3等の長方形センサーとなっています。
そのため、撮影前に縦横どちらで記録するかをあらかじめ考えて、カメラを縦向きか横向きにマウントするかを決めないといけない仕様となっています。(Nano は4K 4:3で記録して、編集時に16:9等で切り出すことも可能ですが、その分画素は削られる)
私はGO 3の尖った仕様が好きで、後発のウェラブルカメラにも同じ仕様を望んでいましたが、同仕様を踏襲してくれる機種がなかなか出ません。
今回、Insta360 GO UltraとDJI Osmo Nanoが市場に出たところで、Opengate撮影ではないけれど試してみようと思い、Nanoを購入しました。
GO 3よりNanoのほうが優れている点
- 映像が精細で綺麗
- カメラ本体のバッテリー持ちがよい
- 暗所で綺麗(とは言っても現行ファームウェアでは完璧とは言えないです)
ざっくり言えば、DJIのOsmo Action 5 Proを小型化したカメラという印象でした。
Nano よりGO 3のほうが優れている点
- だいぶ軽い、胸につけていて存在感が少ない
- Freeflame収録でポスト編集工程で縦横自由に切り出せる(前傾)
今後どちらをメインで使うかと言えば、私は映像の精細さに重きを置き、Nanoになります。
これから確認したい点
- HDR出力した際の10bit D-Logのダイナミックレンジ/色情報
私はディスプレイ輝度が高くてHDR映像を楽しめるiphone16pro maxが主な視聴環境であるため、風景映像などはSDRよりHDRで出力された映像を観たいです。(youtubeではまだsdr映像ばかりですが)
また、私の撮影対象は息子と娘なのですが、将来彼らが大きくなった時には、世の中の視聴環境および映像ソースがSDRではなくHDRがデファクト化していることを想定し、いつか子供が自分の撮った映像を見返してくれたときに、「昔の映像なのにHDRで記録&出力してくれていたのね。お父さんありがとう。」と思ってくれることを夢に見ています。
ということで、最近は記録時の色情報の豊富さとダイナミックレンジの広さを重視してlogまたはHLGで撮影し、HDR(Rec2100 HLG)で出力しています。
そのため、Nanoで1番確認したいことは、「10bit D-LogはHDR出力した際にどこまでよいものなのか」です。
今後も試行錯誤しながら確認していきたいと思います。
さらに言えば、現時点では世の中的にニッチなニーズと思いますが、「insta360 GO Ultraの8bit記録+純正アプリでdolby vision変換(HLG)とNanoの10bit log撮影にどれくらいの差があるのか/ないのか」が1番確認したいことなので、もしかしたらGO Ultraも買ってしまうかもしれません。
目的と手段が交差するいつもの状態です。
今日は以上です。
翌日追記
D-Log Mで撮ってHDR出力したPOV動画
































