ドイツでの中古車の購入方法について、まとめてみました。
はじめに
私はドイツ南西部にあるBW州のHeilbronnという街に住んでいました。
ここには、デュッセルドルフやミュンヘンのような日本人コミュニティや日本人向けサービスはありませんでした。
そのため、床屋から車の購入に至るまで、様々なことが私にとって冒険でした。
海外で初めてのことをしようとする時には、様々な不安事が心に浮かんできます。
しかし、実際に行動してみると、なんてことはなく、その過程は実に楽しいものでした。
結論を先に言うと、車の購入は日本より簡単に感じました。
希望の車を探しやすく、購入手続きも簡潔で、費用も明朗です。
中古車の探し方
今やあたりまえのことですが、インターネットでの検索が主流です。
ドイツでの中古車検索サイトは大きく2つあります。
mobile.deとautoscout24.deです。
この2大サイトがドイツの中古車検索サイトとしてデファクト化しており、あらゆる中古車情報が集約されています。
地域のディーラーを巡ったり、各ディーラーのホームページを探して中古車情報を収集するなどの手間をかける必要がありません。
これらのサイトの優れた点は、スマホアプリが使いやすいことです。
サクサク動き、インタフェースも簡潔で検索性・視認性がよく、おすすめです。
検索方法
車種や走行距離、価格等を設定します。
便利な機能としては「自宅からの距離」をいれることができます。
検索画面
車種を選択 例としてBMWの330以上
ディーラーの所在地を指定 例として家から50km以内
検索結果
問題点として、車に詳しくない方は車種を決めることができないと思います。(日本で車を買うときも同じですが)
「BMWの3と5って何が違うの? メルセデスだと同じセグメントは何? そもそもセグメントって何?」等の説明は今後記したいと思います。
現物確認
メールやwhatsupでコンタクトをとり、現地訪問します。
ここからは通常の中古車購入と同じです。
外観、内装を確認し、実際に試乗して不具合がないか確認します。
購入手続き
ドイツの中古車売買のよいところは、総額表示であることです。
表示価格以外に、納車整備費用云々が発生しません。
陸運局での登録も、購入書類を持っていけば個人でやることができます。
希望ナンバーを取得することができます。
ご参考 私の購入記
私の購入条件は次の2点でした。
- 毎日の通勤に使うので、狭い街中でも扱いやすいBセグメントであること
- アウトバーンをすっ飛ばすのでパワフルなホットハッチであること
となると、自ずと選択肢は次のようになります。
当初私は、中古車相場が比較的安価なプジョー208GTでよいかなと思っていました。
しかし、ドイツ人の同僚たちに相談したところ、普段は他人の行動に何も言わない彼らが、車の話題となると皆それぞれ熱い思いを語り始めました。
結論として、アウトバーンを飛ばすならドイツ車のガッチリしたフレームと足回りに勝るものはなく、Polo GTI一択となりました。
シフトはMT派が多数を占めましたが、私はDSG(電子クラッチ)にしました。
VWのDSGは素晴らしく、スポーツ走行時はパドルシフトによりガチッと的確にシフトアップ/ダウンでき、エンジン出力を最大限使い切ることができます。
街中では単なるオートマ車として利用でき、楽です。
車のインプレになってしまうので話を戻します。
mobile.deでPolo GTIを検索し、日々眺めていると、200万円ほどで程度のよい車両が見つかりました。
メールでコンタクトを取り、見に行くことにしました。
車屋のあるMühlackerまで電車で1時間半ほどかけて向かいます。
ハローと言って入店し、車を見せてもらいます。
初めての経験&一人なのでいろいろと不安でした。
しかし、ドイツでは他人との関係がフラットなので、かしこまる必要もなく、気楽で済むのが幸いです。
試乗してきてよいよと言われ、店の近所を走ります。
GTIのトルク感とふけあがりに感動です。
ディスカウントできないかと交渉しましたが、なかなか値引いてくれません。
冬タイヤとナンバー登録の無償化を打診したところ、OKとなりました。
書類を書き、お金は別途振り込みとなり、店を後にしました。
2週間後、再び店を訪れると、希望ナンバーが装着され、冬タイヤが後部座席に満載された状態のPolo GTIがありました。
家まで喜んでドライブして帰りました。
おしまい