TAMRON A071 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDを使った動画撮影がとても面白いです。
このレンズの良さは「望遠レンズの面白さを日常映像に手軽に取り込める」ことだと思います。
今回は私が感じた「望遠レンズの面白さ」について記してみました。
良い点1 「引き」と「寄り」の絵を手軽に一本で撮影できる
単純なことですが、28mmの広角映像と、200mmの望遠映像を一本で撮れることがメリットだと思います。
動画作成においては、「引き」と「寄り」の絵をバランスよく組み合わせることがセオリーとされています。
どちらか片方だけだと、単調な映像になってしまいます。
本レンズを使うことにより、一本で広角と望遠の両方を表現できます。
メリハリある映像を簡単に撮れ、大変便利です。
新宿御苑に遊びにいきました
良い点2 移動しなくても遠くのものを手軽に大きく写せる
望遠端の200mmが便利です。
購入前は、望遠端の200mmなんて日常の動画撮影では使わないだろうと思っていました。
28-70 F2.8通しを買おうかなと思っていました。
しかし、Youtubeで28-200を薦める動画を見て、えいやと購入しました。
早速ファミリームービーを撮影し始めたところ、150〜200mmらへんの望遠域が実に面白いことを知りました。
先に記したように、動画作品では「引き」と「寄り」の絵をバランスよく組み合わせないと、単調な映像になってしまいます。
これまではキットレンズの28-60mmを使い、望遠が欲しい場合はsuper35mmモードで1.5倍クロップの90mmまで使っていました。
それに比べ、200mmの絵は圧倒的に面白いと感じます。
被写体が明確にクローズアップされ、カットごとの違いを明確に演出することができます。
映像の流れにメリハリを出せます。
もちろん28-60mmの場合でも自分の足を使って被写体との距離を縮めればよいです。
しかし、私の撮影環境は、目を離すと一瞬にして視界から消えてしまう子供を連れた状態であり、動画撮影に割ける時間は多くありません。
本ズームにより、時間的・距離的制約を乗り越え、効果的なシーンを撮影できる点が素晴らしいと思います。
良い点3 圧縮効果により印象的なショットが撮れる
私はこれが一番おもしろいと感じています。
望遠端200mmの最小F値は5.6ですが、フルサイズなので、いい感じにボケます。
被写体が離れていても、前ボケも後ろボケも綺麗に出てくれます。
望遠を使って町中の人物を切り取り、前ボケと後ろボケを入れると、非常にエモい映像になります。
奥行きのある参道などでは、肉眼とは異なる遠近感を撮影でき、一歩上達した的錯覚を気軽に味わうことができます。
往年のコカ・コーラのCM(I feel Coke)のようなエモさが演出できる点が素晴らしいです。
圧縮効果多め
気になる点
フルサイズ向け望遠レンズとしては相対的にコンパクトな部類に入りますが、持ち運ぶものとしては絶対的に小さいとは言えません。
重量は575gとフルサイズの高倍率ズームとしては相対的に軽量なレンズですが、持ち物としては絶対的に軽いとは言えません。
a7c(509g)と組みわせると1084gとなります。
レンズ部の方が重たいため、首からぶら下げて歩く際には、少し安定感にかけ、カメラの角が体に食い込んだりするのが気になります。
子供とのお出かけ時に、気軽に持ち歩く感じではありません。
撮るぞ!と心に決めてから持ち出すレンズだと思います。
とはいえ、SONY a7cの性能を引き出してくれるよい素晴らしいレンズだと思います。