乃木神社のよさ
二人の子供は、安産祈願とお宮参りはそれぞれ乃木神社だった。
初詣も乃木神社である。 といっても、正月明けの人混みが減ってからだが。
乃木希典はあの時代における大変立派な人だとは思うが、尋常小学校で乃木大将の素晴らしさをすり込まれた世代ではない。
二人の子供のそれぞれの妊娠・出産期間にすぐ近くの山王病院に通い続けたことが、主たる理由だ。
家から病院に歩いて行くたびに乃木神社の前を通るから、安産祈願は自ずと乃木神社になった。 となると、お宮参りも乃木神社だ。 二人目もしかり。
最寄りでお手軽かつ格式高さでこれまで選ばれてきた。マーケティング要素での判断が大きく、畏怖は多少あるが、信仰心は薄い。
とはいえ、祈願自体はプライベート感にあふれ、格式とあいまって、なんともいえぬ満足感のある体験である。
祈願のあとの帰り道は、なんとなく、身が少しひきしまった感覚がしないでもない。
しかしながら今回、七五三は亀戸天神となった。
亀戸天神
深川不動や富岡八幡同様の、城東地域の寺社の雰囲気が感じられる。 平地ゆえ空が広く、南方に面して幅広の建屋だ。
祈願の待合所が、昭和の旅館的なたたずまいで、とても懐かしい感じ。 乃木のように気取った要素が全くなく、下町の昔ながらの雰囲気だ。
食後、着物を戻すため実家に寄る妻と1歳の娘と別れ、3歳の息子とタクシーで帰宅。
最近、おむつを卒業できた息子だが、ホテルのレストランを出る前はおしっこはしたくないと言っていたが、タクシーが動き出して一分ほどでおしっこがしたいと言い出した。
ひとまず、パンツを脱がせ、おむつを履かせる。 しかし、おむつではしたくないようだ。
高速を利用したことにより、18分で帰宅。
息子はおまるに間に合った。
服を着替え終わると息子がストライダーに乗りたいとのことなので、近所を散歩。
公園について遊具で遊ばせていると、再びおしっこがしたいとのこと。
屋外でおむつを使わないおしっこ経験は彼にはまだない。
パンツだけを下ろして立ちションするような器用なことができるわけもなく、下半身を裸にして、木陰で仁王立ちさせて用をさせるしかなかった。
家を出る前におまるですませていたから、まさか散歩中にするとは思っていなかった。
一時間ほどの散歩を終えて帰宅すると、実家に寄っていた妻と娘が親に車で送ってもらい、ちょうど帰ってきたところだった。
そのあとはドタバタと片づけをしていつも通り子供を風呂に入れて、薬を飲ませ、歯磨きをしてあげ、全自動洗濯機をまわして就寝。