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子供やカメラに関する日記

暗闇坂を歩く【麻布十番散歩】

私は坂が好きなので、麻布界隈の坂について記しています。
今回は暗闇坂です。

概要

麻布十番商店街通りの中程から、麻布の台地に至る坂道です。

麻布十番商店街通りと交差する暗闇坂
交通観点で述べると、環状道路である環状三号と、その外周にあたる補助七号を繋ぐ役割を担っています。
一方通行(上りのみ)であり、タクシーや宅配トラックが頻繁に走り抜けるとともに、界隈の住民のドイツ車が多く連なります。

歩道は譲り合いが必要な狭さです。
頂上に向かって右の歩道は最後まで続きますが、左の歩道は途中で消失します。

以前は中腹部から頂上にかけて草木が覆いかぶさるような暗い道でしたが、マンション開発により、現在は頂上以外は明るい坂道となっています。

地形

六本木交差点付近を源流とする吉野川(現在は暗渠)が台地を削って出来上がった谷が、現代の麻布十番商店街通りとなります。
次のようなイメージです。

六本木の台地          麻布の台地
    鳥居坂        暗闇坂
     麻布十番商店街吉野川の跡)

鳥居坂暗闇坂は、谷(麻布商店街通り)を挟んでセットとなる坂道です。

見どころ

坂下から順番に取り上げていきたいと思います。

1. 鳥居坂からの眺め

ここから眺める暗闇坂は乙です。
環状3号から麻布十番商店街通りにかけて一段落ち込み(川だったため)、その後急坂となって一気に麻布の台地を駆け上がります。
その様子を覗き込むような視界が、鳥居坂から楽しめます。

鳥居坂から見た暗闇坂

2. サンモリッツ

麻布十番の良心的パン屋

サンモリッツ
麻布十番というと、オシャレパン屋に目が行きがちかもしれませんが、サンモリッツこそ至上と思います。
カツサンドを始め、昔ながらの惣菜パンが揃っています。
ボリューム及びクオリティの両方を兼ね備えた質実剛健で素晴らしいパン屋です。

3. 花壇

暗闇坂の麓に小さな花壇があります。
いつも色とりどりの花が咲いています。

花壇から見た暗闇坂
花壇の花
花壇の石に座りながら暗闇坂を見上げることができます。

4. オーストリア大使館の塀

登っていくと左側にあります。港区には各国の大使館がありますが、坂道沿いの大使館となると、数は絞られます。(とはいえ、米国、ドイツ、韓国など主要大使館は坂沿いですね。フランスもイタリアも傾斜地を含みますね。これらは主要大使館は敷地が広いため、傾斜地を含んでいるといった方が正しいかもしれません。)

オーストリア大使館
坂っぷりがわかりやすいオーストリア大使館の塀
入り口の斜度で言えば、オーストリア大使館がNo.1ではないでしょうか?(もっとすごいのがあれば教えてください)

5. グランドヒルズの入り口の鏡張り

住友不動産の上級マンションシリーズであるグランドヒルズ元麻布が近年完成しました。

右の建物がグランドヒルズ元麻布
グランドヒルズ元麻布のミラー
坂に面した入り口が鏡張りとなっており、前を通る人は、結構自分の姿を確認すると思います。(元麻布あるあるの一つと思います)
まもなく頂上
振り返りの景色

6. 消失する歩道

元麻布に向かって左側の歩道がほぼ消失します。

超狭歩道

7. 坂上の石垣としだれ

暗闇坂らしい雰囲気が残る部分です。

雰囲気のある頂上付近の歩道
頂上
蔵を擁した古風な邸宅があり、坂道に木が覆いかぶさるようになっています。

8. 坂上の一時停止の取締

坂上では、それぞれ異なる方面から来た「暗闇坂」「大黒坂」「狸坂」の3坂が合流し「一本松坂」となります。なんと素晴らしいことでしょう。
合流地点であるため、暗闇坂の頂上は要一時停止となっており、一本松の木陰から警察官が監視しています。(これまた風流)

ということで、坂好きの方は是非暗闇坂を訪問されてみてください。

おまけ youtube映像

鳥居坂から見た暗闇坂に始まり、坂上で終わります。
SONY a7c, Tamron 28-200mmで撮りました。