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子供やカメラに関する日記

Nikon Z30のピクチャーコントロールを使って撮影した夜の渋谷(撮影メモ)

Nikon Z30にはピクチャーコントロールというカラーフィルター機能があります。

約20セットもあるのですが、これが結構どぎつい色合い(=コントラストと彩度が高い)が多く、使い勝手は微妙です。

しかし、そのどぎつい色合いも、ネオンには合うのではないかとふと思い、夜の渋谷へと向かいました。

今日は自転車ではなく、バスで向かうことにします。

ピクチャーコントロール「ブルー」

ピクチャーコントロール「ブルー」で撮影しました。
バス内の白色LED照明の冷たさを強調する色合いです。

渋谷に到着し、まずはピクチャーコントロール「メランコリック」で撮影します。
しかし、メリハリに欠く映像だったので全てボツにしました。

ピクチャーコントロール「トイ」

次に、ピクチャーコントロール「トイ」で撮影しました。

シアン&マゼンダが強調され、ネオンとの相性がとても良いです。
コントラストはさほど高くなく、フラットでシネマティックな雰囲気が感じられます。

ピクチャーコントロール「デニム」

次に、ピクチャーコントロール「デニム」で撮影しました。

「トイ」よりマゼンダ寄りの色合いとなり、コントラストも強めです。
印象的な映像になります。

夜もふけ、1時になりました。

ピクチャーコントロール「ゾンバー」

続いて「ゾンバー」で撮影しました。
冒頭のカットのみ22時代ですが、それ以外は1時の渋谷です。

ゾンバーは特定の色への傾倒がなく、コントラスト強めです。
白い光をはっきりと捉え、デニムやトイより硬い雰囲気を演出するのに向いていると思います。

ピクチャーコントロール「レッド」

最後に「レッド」も試してみました。

オレンジ系の色合いで、電球色と合います。
渋谷のノスタルジックな景色に適用してみました。

既に2時。翌朝は7時に起きて朝食を作らねばなりません。 タクシーで帰宅し、シャワーを浴びて寝ました。

EOS R7で夜の渋谷を動画撮影(撮影メモ)

8月頭、夜の渋谷を動画撮影しました。
機材はCanon EOS R7とSIGMA 17-50mm F2.8です。

生活環境の変化

夜の渋谷に来たのは数年ぶりです。

渋谷は私がよく知る街の一つです。

学生時代は二郎とバイクと渋谷。
社会人になってからは、二郎とバイクに割く時間が減る一方、毎週末渋谷か六本木か西麻布か銀座で過ごしていました。

しかしその後、結婚、育児、コロナ、在宅勤務等の内外の環境変化により外出機会がなくなるとともに、友人らと繁華街で遊ぶということもなくなりました。

私が撮影する動画は、週末の子供とのお出かけの様子や、仕事や子供の送迎の合間に近所の風景など、「何かのついで」に撮影しています。

子供とのお出かけや近所の様子は、平穏で和み系の題材としては大変良いのですが、刺激は少なめです。
ここ数年間、穏やかな映像ばかり撮っていたので少し刺激が欲しくなり、そうだ渋谷に行こう、と思いたちました。

久しぶりの夜の渋谷

金曜夜、子供たちの寝かしつけを終えた後、自転車にまたがって渋谷へ向かいます。
人気のない明治通りをママチャリで爆走します。
ビックカメラを通り過ぎた歩道にとめ、ハチ公前から撮影開始です。

久々の夜の渋谷に少し緊張です。
若者達で賑わっています。
とはいえ、人の集まる場所や、雰囲気は変わりません。
渋谷の渋谷らしい場所を歩き回り、カメラで撮影し続けました。

  • F2.8開放、clog3
  • ノイズ少なく、シャープ
  • シグマレンズの前後のボケ具合がよい
  • カラーグレーディングの色乗りもよい

気がつくと、1時を過ぎていました。
再びママチャリに乗り、交通量が少なくなった明治通りを経て帰宅しました。

久しぶりに夜の渋谷の雰囲気を感じ、懐かしさを感じるとともに、若者達が楽しそうに過ごしているのを見て、安心しました。

Nikon Z30のクリエイティブピクチャーコントロール機能が面白い

最近、FUJIFILM X-H2sや Canon EOS R7よりNikon Z30の利用頻度が高いです。
「クリエイティブピクチャーコントロール」という機能がなかなか面白いので、使ってみた感想を記してみたいと思います。

クリエイティブピクチャーコントロールとは

様々なカラーが楽しめるプロファイルです。
違いを把握するため、全カラーを収録してみました。

使い勝手は今ひとつ?

正直、FUJIFILMのフイルムシミュレーションほど実用性は高くないと思います。
フィルムシミュレーションは一つ一つの完成度が高く、どれで撮影しても落ち着いたシネマティックな映像になります。
一方、Nikonのピクチャーコントロールは全28種類中、極端なもの(シネマティックな映像では使えないもの)が非常に多い印象です。
私の場合、撮影前から映像の完成イメージがあるわけではないので、極端なピクチャーコントロールを適用して撮影することはありません。
子供との日常映像であれば、「オート」を利用しますし(Z30はオートが相当優秀と思います。これはまた別途記します。)、街の雰囲気等をYoutube等にupするのであれば「フラット」をカスタマイズしたものを利用して撮影しています。

フラット+LUT

私の撮影スタイルでは、日中の映像では「オート」と「フラット」以外、あまり出番がないなぁと感じていました。

ナイトショットで使ってみると面白い

ある時、太陽光以外の場面で使ってみたら面白いのではないか?と思い、夜間の景色撮影に用いたところ、面白い映像が撮れました。


トイ


ブルー

デニム

実際に目で見た景色はもう少しフラットです。
しかしながら、深夜の渋谷で感じた音や温度、匂いといった視覚以外の感覚を映像に添加すると、このような色で表現しても誤りではない思います。

もちろん「フラット」+カラーグレーディングでも同じような色合いは再現できると思います。
X-H2sのFlogや、EOS R7のclog3と明るいレンズを組み合わせて撮影し、Davinci Resolveでグレーディングすれば、もっと綺麗な映像は撮れると思います。
しかしながら、Z30というコンパクトなカメラ1台のみで、ポストプロダクションに手間をかけることなく、このような雰囲気の映像が撮れることは大変面白く、Z30の魅力と思います。

日中の映像でも、ピクチャーコントロールの詳細設定等をいじって、好みの映像を作り出してみたいと思います。

Nikon Z30の動画撮影機能が想像より良かった(作例あり)

Nikon Z30を発売日の2022年8月5日に購入して以来、毎日使っています。 ピクチャーコントロールのフラットについて記しました。

シネマティックな映像を撮る上でZ30の気になる点

APS-Cの最新ハイエンド機であるEOS R7やFUJIFILM X-H2sの動画機能に比べると、
- 8bit 4:2:0収録のみで10bit 4:2:2収録には未対応
- Log形式には未対応
といった違いがあげられます。

つまり、Z30は撮影時の映像をそのまま視聴することを前提としたカメラであり、ポストプロダクション工程におけるカラーコレクションやカラーグレーディングは想定されていないカメラとなります。

また、私はNikonにスチル寄りのイメージを持っており、これまで動画用途でNikon機を使う検討をしたことはありませんでした。

しかしながら今回、6月にEOS R7、7月にX-H2sを入手した流れで、なんら深い考えはなく、続く8月にZ30をなんとなく購入してみました。

すると、機能への期待も、メーカーへの関心もさほどなかったにも関わらず、実によいカメラで感心しています。

LogやRawで動画出力できなくとも、色作りが好きな人でもそこそこ楽しめる機能が実装されています。

オート、スタンダードが綺麗

Z30はオートやスタンダードの映像が綺麗に感じます。

一般的にミラーレスカメラに限らず、スマホ等含めてスタンダードなカラー設定の映像(例えばSONYだとPP1等)はコントラストが強く、ビデオカメラのような潰れ気味の映像に感じることが多いのですが、Z30はクリアで綺麗です。
色による演出を必要としないのであれば、このままで十分な映像と思います。

ピクチャーコントロールで様々な色合いが選べる

「ピクチャーコントロール」と言う名のカラープロファイル機能があり、20種類ほどのカラーリングを選択できます。

ただし、極端な色合いが多く、日常映像に使えるものはそんなに多くないと感じます。
ひとつひとつが完成されたフジのフィルムシュミレーションのほうが遥かに実用的です。

ピクチャーコントロールのフラットが面白い

Log収録は出來ませんが、ピクチャーコントロールの「フラット」を選択し、詳細設定でコントラストとサチュレーションを更にマイナス設定することで、カラーグレーディングしやすくすることができます。
10bit機のLogほどダイナミックレンジは広くありませんが、それなりの色作りが可能です。

作例

ピクチャーコントロール 「サンデー」、Davinci Resolveでの補正

ピクチャーコントロール「フラット」、コントラスト&サチュレーションマイナス補正、Davinci ResolveでLUT適用

ピクチャーコントロール「フラット」、コントラスト&サチュレーション&明るさマイナス補正、Davinci ResolveでLUT適用

山下達郎のLove's on fireのMVにI feel Cokeのオマージュを発見

山下達郎「LOVE'S ON FIRE」のMVを見ていると、I feel cokeのオマージュと思われるシーンを発見しました。

ナイトクラブでテーブルゲームに興じるシーン

山下達郎「LOVE'S ON FIRE」

www.youtube.com

0:36〜テーブルゲームのシーン

80年代の伝説のCM I feel Coke ナイトライフ

www.youtube.com

0:16〜テーブルゲームのシーン

I feel CokeのCMについて

以前、製作関係者の記事を読んだのですが、全てセットでの撮影だったそうです。

改めて見返してみると、照明による明暗差の演出がバッチリですし、何より望遠で撮影された映像がたまりません。

望遠でフォーカスを明確にするとともに、圧縮効果で背景のネオンや人々を演出要素として用いています。もちろん前ぼけもさりげなく使われています。

広角や標準域では、F値を低くして背景をボカしたとしても、画角に入ってくる情報量は多いです。

一方、望遠では背景も切り取るため、情報量は絞られます。

山下達郎「LOVE'S ON FIRE」のMVは広角で撮影されています。 そのため、背景の情報量が結構多めです。

一方、I feel Cokeは全編望遠のため、被写体に没入させる映像となっていると思います。

I feel Cokeのような映像を撮れるようになりたいです。

おしまい

初フジマウント X-H2Sをポチる

ここ最近のCanon EOS R7, Fujifilm X-H2Sの発表により、消費行動を喚起されています。

デジカメ市場はマーケティングケーススタディに最適

私は趣味で子供たちや風景の映像を撮影しているだけなので、機材変更に必然性はありません。

しかしながら、あえて機動性や機能面の理由を作り出し、定期的に機材変更をおこなっています。

消費者に対し、このような新たな消費を喚起させるのがマーケティングです。

今の私は、カメラ業界のマーケターによる策略にハマっている状態です。

とはいえ、当の本人は新規プロダクトを手に入れるたび、高い効用を得ています。

デジカメ市場というのは、経済学の基本理論及びマーケティングの各種フレームワークが適用でき、ケーススタディにもってこいの世界に感じます。

前置きは以上です。

a7IV, GH6, R7, X-H2Sで迷う

前回の記事では、軽量(290g)で明るいSIGMA 18-50mm Xマウント用が年末に出るまでは、X-H2Sは見送り、R7を購入しようという結論でした。

2020-tokyo-olympic.hatenablog.com

しかし、6月4日、5日にヤフーショッピングのセール期間があり、

  • α7IVが26万😳
  • GH6が23万😳

ではありませんか。(paypayポイントの還元含めた数値)

X-H2S(30万)を比較対象とすることで、他機種がリーズナブルに見えてしまうレトリックです。

これにより妄想が始まります。

今持っているa7cは売却し、その他のαレンズ資産を活かしてa7IVでフルサイズ10bit動画ライフを満喫した方が良いのではないか。
ついでにマイクロフォーサーズのレンズ資産も活かし、最強の動画カメラと言われるGH6も試してみよう。
資金面(妻への言い訳)としては、市場価格より安価に調達できるのだから、しばらく試した上で気に入った方だけを残せば良いのではないか。

a7IVとGH6を同時購入する直前、たまたま自分のブログのアクセス数を見たところ、X-H2Sの記事へのアクセス数が非常に多いことに気がつきました。
R7の記事もアクセス数はありましたが、X-H2Sはその数倍多い状態です。

無論、この結果はgoogleアルゴリズム次第であり、X-H2Sの注目度が絶対的に高いということを示している訳ではないです。

しかしながら、発売から数ヶ月を経ているa7IVやGH6よりも、せっかくだから新製品に飛びついてみようと考えを改めました。

ヤフーショッピングにて、X-H2Sも市場価格より多少安価な29万半ばで予約しました。

FUJIFILMといえば、スチルに熱狂的信者が多いですが、今回、スチルのスペックを全く見ることなく、趣味の動画用途のみでX-H2Sを選ぶという、罪深い行動をしてしまいました。

到着が待ち遠しいです。

Fujifilm X-H2sが動画撮影機として素晴らしい(EOS R7と比較&両方購入しました)

FUJIFILM X-H2Sは動画撮影機としてのスペックが素晴らしいです。

X-H2sの動画機能

動画撮影機能に関する主な特長は次の点です。

  • 6.2K/30Pや4K/120P 4:2:2 10bitの映像記録に対応
  • 4K/120Pのハイスピード動画撮影も実現
  • ProRes 422 HQ・ProRes 422ProRes 422 LTの3つのApple ProResコーデックに新たに対応.
  • ダイナミックレンジを14+stopに広げた「F-Log2」を新たに搭載

6.2Kで大きく撮影し、必要なところだけクロップして書き出すことができます。

4:2:2 10bit, ProRes 422 HQへの対応により、カラーグレーディング耐性の高い高品質な動画を記録できます。

4K120Pへの対応により、高解像度でのスローモーション撮影が可能となります。

重量も660gと比較的軽量なので、APS-Cのコンパクトなレンズ群と合わせても持ち運びが苦になりません。

EOS R7との違い

各種違いはありますが、動画撮影機能に関する主な違いとして次の点があります。

記録方式

R7 : H265(HEVC)
X-H2s : H264, H265, Apple Prores HQ/422/LTに対応 さらに外部出力でProres Raw, Blackmagic Rawに対応😳

10bit記録

R7 : C-Log3撮影の時のみ
X-H2s : Film Simulation, F-Log, F-Log2で利用可能

R7で動画撮影をしようと思ったら、10bit撮影はC-Log3でH265一択なのに対し、 X-H2sはF-Log, F-Log2, 各種フィルムシミュレーションのいずれも10bit収録でき、データ形式もH265だけでなく低圧縮のProres等多々選べます。

EOS R7 C-Log3も十分高画質&万能ですが、X-H2sはフィルムシミュレーションも10bitで収録できる点が魅力的です。

重量

R7:612g
X-H2s:660g

R7が軽いですが、キットレンズ以外にAPS-C専用のコンパクトかつ軽量なレンズラインナップがありません。
そのため、マウントアダプターを介してSIGMA 17-50mm F2.8等を利用することになるので、R7が軽量とは言えません。

実際に両方購入してみた感想

R7 : エルゴノミクスデザインで手に馴染み、UIの完成度が非常に高い。
ただし、APS-C用の明るくてコンパクトなRFレンズがない点が残念。

X-H2s:R7に比べて、UIよりクラシックなデザインを優先したカメラ。ただし、動画機能はR7より細かく設定可能。
F-Logだけでなく、Filmsimulationで10bit撮影しても面白い。
Fuji, SIGMAの明るい単焦点や、TamronのF2.8通しのズームレンズがあり、システムが充実。

X-H2sが機能やレンズ含めたシステム一式の観点では優れているのですが、カメラ自体の持ちやすさ撮影の軽快さといったUI/UX面はR7の方が好みです。

作例