Canon EOS Kiss X7 & Magic Lanternについて記しました。
- 古いカメラ Canon EOS Kiss X7に再注目
- magic lanternとは
- magic lanternで気付かされたこと
- 実際にEOS Kiss X7(100D)+Magic Lanternで撮った映像
古いカメラ Canon EOS Kiss X7に再注目
アフリカに行くにあたり、Canon EOS Kiss X7を2013年に購入しました。
2020-tokyo-olympic.hatenablog.com
その後はまぁまぁの使用頻度で、近年はPanasonicのマイクロフォーサーズとSONYのフルサイズミラーレスの影に隠れ、ほとんど使われることはありませんでした。
しかし、コロナ禍でYoutubeの視聴が増え、遅ればせながらMagic Lanternの存在を知り、早速EOS Kiss X7にインストールしてみました。
その結果、豊かな色合いのraw動画に感動し、瞬く間に夢中になりました。
magic lanternとは
Web上のコミュニティによって開発されたcanon eos向け3rd partyプログラム
14bit rawでの動画出力が可能
プログラムは無償公開
eosの脆弱性を利用し、SDカードに入れたプログラムをファームウェアバージョンアップモードを通じて読み込み、eosをコントロール
ハックできる機種およびファームウェアのバージョンは限られる
コミュニティの叡智により、canonの標準osでは対応していないraw動画撮影ができるようになります。
magic lanternで気付かされたこと
色の階調が大事だということに気付かされました。
これまでは「解像度が高くてシャープでダイナミックレンジが広い映像」こそが大事と思っていました。
つまり最近のa7やa6000シリーズに代表されるSONYのミラーレスで得られる映像がコンシューマーユーザー向けには最善のものであり、8bit, 10bit等の階調の差は些細なものだと思っていました。
Magic Lanternが動作する旧世代のEOSが吐き出すraw動画は、解像度はFULL HD以下であり、ダイナミックレンジも広くありません。ついでに結構ノイズがのっています。
しかし、raw出力により14bitで色情報が保存されています。 そのため、カラーコレクション/カラーグレーディングをしても、トーンが滑らかで、「絵」として綺麗な映像を作れます。
私の用途はホームビデオであり、高精細な情報よりも、ノスタルジックさや暖かさといった雰囲気を重視しています。
それらを表現するには、映像の「解像感」よりも「色」のほうが大事であり、EOS+Magic Lanternは最適と感じます。
所有するSONY a7cに比べ、ありとあらゆる点で不便で劣るのですが、唯一優れている色の豊かさにより、どうしてもEOSを使いたくなってしまいます。
実際にEOS Kiss X7(100D)+Magic Lanternで撮った映像
というわけでMagic Lanternにハマり、昔から所有していたEOS Kiss X7に加えて、EOS Mを2台、M2を1台保有する状態になってしまいました。
Canon EOSとMagic Lanternの良さについて、今後も記していこうと思います。